元気になる青春映画、スパイダーマン ホームカミング

 

スパイダーマン ホームカミング


監督:ジョン・ワッツ
出演:トム・ホランド、ロバート・ダウニーJr、ゼンデイヤ、マイケル・キートン、ローラ・ハリアー、ジェイコブ・バタラン 他
言語:英語
リリース年:2017
評価★★★★★★★★☆☆




~”青春ラブコメ色が濃くなった若手キャストによるリブート作品”~
~”歴代で最も可愛いスパイダーマンが観られる映画”~

 もくじ


 あらすじ


ドイツでアベンジャーズの闘いに巻き込まれてから2ヶ月
高校生のピーターはクイーンズでいつもの生活に戻る
トニーに開発してもらったスパイダースーツに浮かれるピーターだが、
中々アベンジャーズの仲間入りを認めてもらえない
近所の自転車泥棒を捕まえたり、道に迷った人を助けたりしながら次の任務を待ち続けるピーター
そんな中、クイーンズに突如出没した不気味な武器商人、通称ヴァルチャー
アベンジャーズの一員に相応しい事を証明すべく、ピーターは独りでヴァルチャーに挑むが・・・


 レビュー

ソニー・ピクチャーズが2000年にスパイダーマンをリリースしてから、通算5作目。

過去作品との違いは、とにかくピーター・パーカーが本当に高校生らしいところで作品全体もちょっとした青春映画の様な仕上がりになっています。

これまでのスパイダーマンは、ヴィランに共感しづらく、しっかり魅力を伝える事に焦点がありませんでしたが、本作はヴァルチャーもしっかりと引き立ててくれます。復讐劇ではありますが、大企業のCEOや権力者がマッドサイエンティストと化したありがちな設定ではなく、何とも普通の家庭を持った普通の男という点も評価できます。

雰囲気として、アメコミにありがちなヒーローに溢れた異世界感が無くて共感ポイントも多く、とても引き込まれる楽しい映画でした。


若々しさと高校生感溢れる青春映画という今までにないスパイダーマン

スカイ君
ネタバレはありだ!と言ってもラストがどうなるかとかじゃなくて、あいつの正体が・・・おっと、危ない(笑)
ヴィランの魅力

超大企業の億万長者CEOが最新鋭の次世代テクノロジーを使ってアメリカ中を恐怖に陥れる・・・のではなくて、今回のヴィランはブルーカラーで金も権力もないしがない男。

山手線に乗ったら普通に居そうなおじさんが実はヴィランだった、くらいの勢いでちょっと親近感がある相手です。

地球を襲ったエイリアンのテクノロジーをこっそり盗んで手中にしたとは言え、ヴァルチャーのコスチュームから武器まで全てハンドメイドなDIY感がこの手のヴィランにしてはユニーク。

スパイダーマンも高校生で、トニーにスーツをもらうまでは基本全てDIYだし、アイアンマンやキャプテン・アメリカの様に世界を股にかけるスーパーヒーローというよりは何だか近所の人同士のバトルを観ている様な感じ。


洗練されたハイテク感より、寄せ集めのパーツで作った様なデザインがイイ


世界征服を企んではフルボッコにされて終わるだけの悪党よりはキャラクターとして、とても魅力的に感じました。

スパイダーマンがかわいい

思春期の高校生の世界って学校で人気者になって、女の子にモテて、友達がいっぱい居て・・・っていうのが何だかんだ全てですよね。

サッカー部に入ったり、バンドを始めたり・・・スパイダーマンの能力を手に入れちゃったり!

もう授業どころじゃないですよね、スパイダーマンになって街中を飛び回って皆に注目してもらいたいじゃん!そんなピーターの気持ちが良く分かる描写があって、大好きでした。可愛い(笑)


スパイダーマンになれたら毎日が楽しそうだけど


今までのスパイダーマンでは正体を隠した悩める正義のヒーロー感が色濃かったのですが、夢の様な力を手にしてワクワクしながら、片思いしている女の子の前でカッコつけたい子供っぽさはホームカミングでしか描かれていません。

特に学校でのシーンがとても多いのもホームカミングの特徴。

いじめっ子のフラッシュも思い返してみれば、今までは30過ぎのガタイが良いオッサンがイキって悪ぶっているだけで笑えたのですが、ホームカミングでは本当に高校生の悪ガキという感じがあって可愛くてしかたない。
調子乗って父親のアウディを乗り回しやがって、このマセガキ(笑)。

海外の学園モノっぽく、高校時代を思い出しちゃってノスタルジックな気分になります。

小ネタも多くて楽しい

ピーターの高校に登場する同級生たちも、多くはこれまでのスパイダーマン映画ではスルーされていた存在。実はこの同級生たち、コミックス版ではスパイディーに肩を並べるヒーローだったりします。


リズの正体にびっくり


ピーターが片思いしているリズも、実はファイアスターという炎を操るミュータント。

スカイ君
さすがマーベルだぜ、小ネタと言えば続編『ファー・フロム・ホーム』の予告編のネタも徹底分析してみたから、良かったら読んでくれ!

もう一人、アジア系の女の子シンディが登場しますがこの子もシルクというスパイダーマンと同じ能力を持つヒーローです。もしかすると近い将来、女性ヒーローが大活躍するスピンオフドラマなど制作されるかも知れませんね。


白いコスチュームが特徴的なシルクに扮するシンディ・ムーン


映画に出しきれないけど、コミックスに登場しているキャラを忘れないあたりさすがマーベルと言ったところ。

でも一番心躍ったのは、スパイダーマンがもう一人登場している可能性。

ヴァルチャーから武器を買い取っていた男、アーロン・デイビスがあたかも脇役の様に登場しますが、デイビスは『アルティメット・スパイダーマン』コミックスでスパイダーマンとなるマイルズ・モラルズの叔父にあたるキャラクター。

超重要キャラじゃん(笑)。

モラルズは初の黒人スパイダーマンとしてマーベルの世界に登場しますが、その叔父が映画に登場したって事はピーター以外にスパイダーマンが存在している可能性も捨てきれない。


コミックスで赤と黒を基調にしたスーツでスパイディーになるマイルズ


デイビスも”近所に甥っ子が住んでいて、物騒なのはごめんなんだ”と発言しているし、いよいよモラルズがピーターと同じ世界に存在している期待が高まりますね。
もしかすると背景に一瞬登場しているかも知れないと思うと、ファンとしては嬉しい限り。
続編の展開にもワクワクするばかりですね。

アクションシーンは楽しいけどスパイダーセンスはどこに

スパイディーの俊敏なアクションシーンは文句なしで満載と言えるし、カメラワークも迫力モノ。
トニーが開発した最新のスーツはスパイダーマンの映画史上、初登場ですがアイディアに溢れた色々な機能を披露してくれて面白い。

ところで一瞬発動された”Instant Kill(瞬殺モード)”ってなんだ、気になるぞ(笑)。

スーツに組み込まれたA.I.”カレン”のお陰で、戦闘中もクスッと来るピーターとのやりとりもあり、激しいドンパチシーンを疲れさせない工夫が凝らされているのが分かります。


アクションシーンはハイテクスーツとスパイディースキルが見事に融合


あれ、そう言えばスパイダーセンスって発動したっけ?
危険を察知出来るスパイダーセンスですが、今回はあまり使っている感がなくて、スパイディーと言えばこの能力なのに・・・ちょっとだけ残念。

その点はスーツが殆ど何でもやってくれちゃうからトレードオフだったのだろうか。
ハイテク過ぎるのも少しだけ楽しみが薄れちゃうなと思いました。

巧みな演出が生むクライマックス

ヴァルチャーとスパイダーマンの決戦は当然、スパイダーマンの勝利に終わるわけですがこれは言ってしまえば分かりきった事。

私の中でのクライマックスはこの映画で一番大好きなシーン、リズのお父さんがピーターとリズを学校のパーティに送り届ける車の中!あの緊迫感は、監督の腕がものを言うワンシーンでした。

勝手な行動で大惨事を引き起こし、スパイダーマンスーツを取り上げられてしまって意気消沈したピーター。そんな中ダメ元でリズに想いを打ち明けると、何と学校のパーティで一緒に踊ることに!普通の高校生に戻ったピーターにとってこれはこの上なく嬉しい!


憧れの美女、リズとホームカミングパーティに行く事になったピーター


けど冷静になると緊張する。マジで緊張するよ、憧れの女の子をパーティに連れて行って踊るなんて高校生からしたら、どんな服を着てどう踊ったら良いか・・・香水も着けたほうが良いかな?
なんて迷って困ってあたふたしているピーター。可愛い(笑)。

当日、いよいよリズを迎えに行ってパーティに行くぞ!と意気込んで呼び鈴を鳴らすと、リズのお父さん、トゥームスが出迎えてくれますが・・・あれ?この人、ヴァルチャーじゃないか!
ここ、凄いと思ってます。今までのピーターのドキドキと緊張が、一瞬にして全く違う緊張にスッとすり替わる瞬間。このタイミングでヴァルチャーの正体を明かすあたり、座布団一枚です。

しかも、ピーターと会話していく中で正体に気付いたトゥームスの不気味な笑み、威圧的なトーンはマイケル・キートンの演技に脱帽です。撮影中、ピーター役のトム・ホランドさえ威圧されて本当に震え上がってしまったそう。

信号待ちでスパイダーマンの正体に気付いた瞬間、トゥームスの顔がアップで映り緑になった信号の光が彼の顔を照らします。
ヴァルチャーの目の色、緑に合わせて信号機が照らすトゥームスはリズの父親ではなく、ヴァルチャーとしての顔に切り替わった事を意味しており、更に不気味でした。こうした細やかに気を配った演出が素晴らしくゾッとするクライマックスを見せてくれています。


ピーターの正体に気付いたヴァルチャー


もちろん、ヴァルチャーとの決戦も大迫力でなんと飛んでいる飛行機の機体にへばりつきながら闘います。
しかもピーターはハイテクスーツを取り上げられたままで装備はゴーグルとピラピラのスウェット。

最後までドキドキさせてくれるスパイダーマン ホームカミングは今までのスパイダーマンの中でも、文句なしで楽しませてくれた傑作。コミックスにも忠実なスパイダーマンが帰ってきた様な、”おかえり”と言いたくなる作品でした。


 この映画を観られるサイト


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 まとめ

ソニーの独占状態から解放され、ようやくアベンジャーズとのコラボが許されたスパイディー。内容もリセットされて、元気いっぱいな高校生活と誰もが夢見る能力が良くフュージョンしたコミックスにかなり忠実な映画です。

スーパーヒーローの子供っぽい面をしっかりテーマとして押し出してくれるちょっと可愛い青春映画を楽しみたい人には、マーベルファンじゃなくてもお勧めしたいポイント。

カップルや友達でもクスクス笑いながら、あっと驚きながら観られる映画ではないかなと思います。

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