映画『シャーロック・ホームズ』のあらすじとストーリーを評価!リッチー節が良くも悪くも炸裂したホームズ初のアクション映画!

シャーロック・ホームズ


監督:ガイ・リッチー
出演:ロバート・ダウニー・Jr、ジュード・ロウ、レイチェル・マクアダムス、マーク・ストロング 他
言語:英語
リリース年:2009
評価★★★★★★☆☆☆☆

Sherlock Holmes(2009) ©Warner Bros. Pictures『参照:https://www.imdb.com


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~”えっ、これがシャーロック・ホームズ?と思わざるを得ないニュータイプなホームズだけど、ダウニーJr.に演らせれば憎めない変人に!トリックは非現実的でツッコミどころが満載だけど、主演キャラクターには飽きが来ない”~
~”気を張らずに流し観るくらいが丁度良いシリアスさ加減でファミリー・フレンドリーなバディ・アクション映画”~

もくじ


あらすじ

1890年、ロンドン
5人の女性を黒魔術の儀式で殺害したブラックウッド卿
次の儀式へ急行する探偵シャーロック・ホームズと相棒のジョン・ワトスン博士
2人はレストレード警部が到着する前に殺人を阻止
ブラックウッド卿は逮捕されて死刑を宣告される
しかし、更に3人が死ぬと宣言して処刑されたブラックウッド卿
そして後日、ブラックウッド卿が蘇ったとの噂が広がる
ホームズは新たな難事件に立ち向かうのだった・・・


レビュー

希代の名探偵シャーロック・ホームズと言えば好奇心に溢れ、常に冷静沈着で才気煥発な英国紳士。鋭い眼光は絶えず、口を開けば鋭敏な頭脳が聴く者に衝撃を与える。あらゆる状況を頭脳で切り抜ける人物で、当然ながらファンは後を絶たない。度々映画化を果たし、ベイジル・ラスボーン、ジェレミー・ブレット、マイケル・ケイン、ジョン・クリーズと演じた俳優には枚挙に暇が無い事も、そのタイムレスな人気を物語っています。

その英国紳士が、真夏の海で美女の目を引くビーチ・ボディに汗を煌めかせ、顔を顰めて『ファイト・クラブ』(1999年)さながらフィスト・ファイトに身を投じる様子には両目が点に。

ジェームズ・ボンドですら及ばぬ転生サイクルを喫して、これまで様々な形で描かれたホームズですが、ロバート・ダウニー・Jr扮するシャーロック・ホームズは、その中でも間違い無く一捻りある曲者。

聊か小説以上に奇妙とも言えるホームズが登場する本作を楽しむには、シャーロキアンでは無い私ですら持っているシャーロック・ホームズのイメージを脳裏から払拭し、フラットな気持ちで観る事がポイントかも知れません。

今回、ダウニーJr.演じるホームズが抜群の推理力を活用するのは、既に起こった謎を解明する際に留まりません。僅かなヒントを頼りに卓越した発想力と論理的思考を駆使すれば、驚異的な先見力にもなり得ます。ホームズは相手の動向を観察する事で瞬時に10手先を読み取り、繰り出される攻撃を的確に躱して難なくノックダウンしてしまう。ホームズが手にしたこの新しいスキルは、印象的なオープニングから存分に堪能出来る事も、上映開始早々に期待を高めてくれるポイントです。


映画『シャーロック・ホームズ』の評価とネタバレあり感想
21世紀のヒーローなら、男は皆マッチョで無ければ務まらない・・・らしい

出典:”Sherlock Holmes(2009) ©Warner Bros. Pictures”『参照:https://www.imdb.com

その為か、『シャーロック・ホームズ』のスローモーションの活用は鼻に付かない。スローモーションとナレーションを交えた解説は、ホームズの非凡な思考回路に凡人であるオーディエンスが追従する為に有難い上、一挙手一投足で起こっている事を把握する楽しさも与えてくれます。尤も、非現実的である事を指摘されては元も子もありませんが。

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右耳に拳を打ち込んで怯ませた隙に、首元を狙って声帯を潰し、悲鳴を防ぎつつ身体のバランスを崩させ、鳩尾を強打して失神させる。擬態語の火花に紛れてカオティックにしか感じないはずのアクションが鮮明に把握出来る上、ホームズのシステマティックで緻密なアプローチをユニークな形で表現していると言えます。

幕開け直後に披露したアクションの余韻は、ドラキュラよろしく不気味な影を落とすブラックウッド卿が無駄にはしません。黒魔術に精通した貴族のカルト集団に属し、儀式と称して既に5名の犠牲者を出したブラックウッド卿は、土俵際で6人目の殺害をホームズに阻止されて絞首刑に処されますが、墓場から這い出る所を目撃した者が現れます。ホームズとワトスン博士がブラックウッド卿の棺を開けると、そこには別の男性の遺体が。そしてロンドンでは奇怪な死が相次ぎ、ブラックウッド卿の謎を解くべく捜査を行うホームズにも魔の手が迫ります。

そしてワトスン博士とメアリー・モースタンとの結婚が決まり、相棒との共同生活に終止符を打たれそうになったホームズが、方途を尽くして引き留めようとする様子も可愛らしい観どころ。2人の関係性が微笑ましく、バディ・アクションとして充分に楽しめる事もポイントです。


映画『シャーロック・ホームズ』の評価とネタバレあり感想
男性的な美貌、知的な眼光、スマートな服装が似合う似た者同士のコンビは見飽きる事が無い

出典:”Sherlock Holmes(2009) ©Warner Bros. Pictures”『参照:https://www.imdb.com

ワトスン博士のバトンを持つのはジュード・ロウ。

ダウニーJr.とロウは強力なスクリーン・プレゼンスを放ちつつも、反発し合う事無いカリスマ性は『シャーロック・ホームズ』の外せない魅力。しかし、数多い『シャーロック・ホームズ』の好悪が別れるであろうポイントですが、2人の人物像には共通点が多い。私としてはいずれも求心力に溢れ、観る者を魅了するチャームと知性を持ち合わせていて、ダウニーJr.とロウがスクリーンに現れると言い知れぬ安心感と期待に心が高鳴る感覚を味わえるので一向に構わないものの、面白みに欠けるとも言えます。ダウニーJr.のパイプとハットをロウが手に取れば、どちらがホームズとワトスン博士と言われても違和感が無い。

シャーロック・ホームズに対する、ある種共通した従来のイメージを払拭した方が楽しめる作品と述べたのは、『シャーロック・ホームズ』はこうしたキャラクターが醍醐味だからに他なりません。その点、奇抜なトリックと真犯人との攻防を追うサスペンスは、残念ながら『シャーロック・ホームズ』の観どころとして自信を持ってお勧め出来る仕上がりではありません。

全ての骨子となるプロットは構成の設計、コンテンツとしての発想力共に不足がある旨は否めない。シャーロック・ホームズを生んだアーサー・コナン・ドイルの原作を忠実に再現した方が、エンターテイニングなストーリーになる余地があったと思うと実に惜しい作品でした。

映画『シャーロック・ホームズ』の評価とネタバレあり感想
スカイ君
いや別に悪くは無いんだけどね、何かこう、ポップで気楽に観られるドラマの延長線上にありそうな作品と言うか・・・飽きずに何度も観られるけど、集中して観ずに適当に流してるくらいが丁度良い映画だったな
映画『シャーロック・ホームズ』の評価とネタバレあり感想
モカ君
ハヤト良くやってるよねぇ、家事とか洗濯しながら音楽じゃなくて映画を延々と流すの・・・半分観てないのにね。ボクはいつも通り楽しめたよ、フィクションなんだし、ミステリーやストーリーにリアルを求めてもしょうがないじゃない!
映画『シャーロック・ホームズ』の評価とネタバレあり感想
スカイ君
まぁな、オレとしては纏め方っつーか、ホームズと一緒に事件を解決していく感じが欲しかったし、タネ明かしでも”なるほど!”や”その発想は無かった!”っていうパンチがやっぱり欲しいんだよな、あっと言わせてくれる様な。さて、ウチに来てくれてる読者は承知と思うが、オレたちが登場した先はネタバレありでレビューが進むぜ!ネタバレ避けたい人は是非、一度『シャーロック・ホームズ』を観てから来てくれ、コメントや感想も待ってるぜ!
幕開けからアウト?『シャーロック・ホームズ』のウィークポイントは意外にもロジックとストーリーライン

死者蘇生。

黒魔術の儀式で女性を繰り返し殺害した罪で、上映開始僅か10分程度で絞首刑に処されるブラックウッド卿を演じるのは、『シャザム!』(2019年)で瓜二つと言っても過言では無いヴィランを演じたマーク・ストロング。『キングスマン』(2014年)ではマーリンに扮し、ダークサイドとライトサイドの双方様々な役柄に染まる事が出来る俳優ですが、シャープな顔貌には引き締まるブラックが似合う。黒魔術に傾倒して、多くの信者を率いるカルト集団のリーダーとして申し分ありません。

処刑に立ち会い、ブラックウッド卿の死亡を確認したのはワトスン博士。しかし、そのブラックウッド卿が埋葬された墓場から這い出て行く様子を見たと言い張る目撃者が現れて、『シャーロック・ホームズ』の戦いの火蓋は切って落とされます。

首を吊られ、確かに脈が無い事を確認された人間が冥土から蘇ったかの様に見せ掛けたトリックを、ホームズが立ち所に見破り、懇切丁寧に理路整然と解説してくれるはず。死者蘇生のトリックは斬新なミステリーとは言い難いものの、オーディエンスを含む多くの観衆が絞首の瞬間を目撃した中で如何に黒魔術以外で蘇生のからくりを説明するのか期待が募ります。

しかし、そのトリックは意外性に欠ける上、空理空論とさえ評されても致し方無い妄想の様な内容で拍子抜け。妄想と称した理由も、特に確たる証拠を拠り所にした結論では無く、如何に優れているとは言え、全てホームズの推論に過ぎない状態でラストを迎える為です。ミステリーの神髄は推理に留まらず、その裏付けとなる証拠を如何にして見付け出したり、引き出したりするか。

『シャーロック・ホームズ』はそのエッセンスを蔑ろにしていると言わざるを得ません。


映画『シャーロック・ホームズ』の評価とネタバレあり感想
人体発火、死者蘇生・・・黒魔術と称して次々と殺人を犯して同志を恐怖に陥れるブラックウッド卿

出典:”Sherlock Holmes(2009) ©Warner Bros. Pictures”『参照:https://www.imdb.com

ブラックウッド卿が絞首刑を生き存えたのも、胴体に巻き付けられたハーネスにロープが架けられ、体重が首では無く、身体全体に分散されたから死に至らなかったとされています。無論、物理的には筋が通りますが、処刑される者がハーネスを隠し切れる格好をして処刑台に立てる事も違和感がありますし、その後の死亡確認から埋葬のプロセスで1人としてハーネスの存在に気付かない、或いはブラックウッド卿の遺体に触れたのは全て共謀者だったと考えるのも無理が生じます。

ハーネスに取り付けるロープにもフックが必要ですが、1800年代のヨーロッパの絞首台は首元を締め付ける輪と吊るす為のロープが分離する様な設計になっていなければ、成立しない説明になります。『シャーロック・ホームズ』を通して起こる謎めいた死の数々に対するトリックの正体も複雑で荒唐無稽。アンサーよりも懐疑心を煽る様な内容です。

フィクションとは言え、杜撰と表現せざるを得ないミステリーはマイナス。そしてストーリーの構成と進行も、ホームズに似つかわしく無い乱暴なもの。

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不可思議な現象が立て続けに起こり、捜査を進めるホームズとワトスン博士をオーディエンスは必死に追うものの、ホームズの慧眼が見抜いた様々なヒントと、それが意味する事の解説はクライマックスの3分間で捲し立てられる様に披露されます。リッチー監督のスタイルとは言え、矢の如くストーリーが展開してラップアップする様にオーディエンスが見落としたファクトを列挙されても納得感は薄い。殊に『シャーロック・ホームズ』では、ミステリーである手前、それが顕著です。

その荒唐無稽で難渋なからくりの数々を仕掛け、殺人を繰り返すブラックウッド卿の動機も腹落ちしない。


映画『シャーロック・ホームズ』の評価とネタバレあり感想
実の父親をも苦しめて殺してしまう冷徹な異常殺人鬼を見事に演じるマーク・ストロング

出典:”Sherlock Holmes(2009) ©Warner Bros. Pictures”『参照:https://www.imdb.com

英国政府の転覆と、それに次ぐ世界征服。私が要約したのでは無く、実際にブラックウッド卿が『シャーロック・ホームズ』で語った目論見そのもの。確かな脅威と掴めない思惑の底に、幼児向けのヴィランが隠れていたと思うと、気持ちは冷めてしまいます。

その理由は政府や国家への強い怨恨なのか、圧倒的な富の獲得なのか一切理解する余地無く、存在感は確かなものの、ブラックウッド卿は映画史に名を連ねるメガロマニアックな狂人の1人に留まります。ホームズとワトスン博士に充分過ぎる程に重なり合うスポットライトの1つはブラックウッド卿に向けても良かったのでは無いかと思いました。

キャラクターへのスポットライトと言えば、『シャーロック・ホームズ』の女性キャストも悲しい哉、光が届かない部屋の隅でその才覚を持て余しています。

キャラクターのダイナミクスが観どころだが、それは主演中心の話

ホームズとワトスン博士の小競り合いやバンターは、ダウニーJr.とロウの最大活用でもあると言え、ストーリーラインよりもリッチー監督が優先して注力したかったバディ・アクションに息を吹き込んでいます。2人がスクリーンを共にしている瞬間は、大笑いの嵐こそ引き起こす様な滑稽さは無くとも、和むトークショーを観ている感覚を与えてくれて飽きが来ない。

ダウニーJr.の突出したウィッティーな性格を存分に引き出しており、実際にホームズとワトスン博士が自宅のカウチに座ってパイプを咥えて延々と応戦し合うスピンオフ映画がリリースされても、ダウニーJr.とロウなら軽快でユーモラスに楽しませてくれるはず。

しかし、2人の関係性が発展して行く感覚が得られないのは若干の空虚感を残します。

ダウニーJr.演じるホームズの様な変人に惹かれて止まない常識人のワトスン博士には、午前3時にホームズがヴァイオリンを突如弾き始める事よりも遥かに衝撃的なエピソードが語れるはず。2人が如何にして出会い、今に至るのか映画のストーリーを通じて描く事が出来れば、既に述べた粗末なプロットのマイナス効果を更に緩和させらたかも知れないと考えると口惜しい。

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マーク・ストロングがメガロマニアックな異常者に留まる事に加え、ホームズを唯一出し抜いた女性として悪名高いアイリーン・アドラーとワトスン博士のパートナー、メアリー・モースタンも登場するものの、宝の持ち腐れ。


映画『シャーロック・ホームズ』の評価とネタバレあり感想
場違いな程に美しい英国淑女(アクセントから察するにアメリカ人だが)を務めるアイリーン・アドラーはもっと活躍して欲しかった

出典:”Sherlock Holmes(2009) ©Warner Bros. Pictures”『参照:https://www.imdb.com

クラシカルな貴婦人の出で立ちが異様に似合うレイチェル・マクアダムス。女嫌いで有名なホームズ(尤も、ダウニーJr.のホームズもドイルのキャラクター設定に忠実か否か分からないものの)が目を奪われるのも納得の美貌と艶やかなオーラを持ちますが、『シャーロック・ホームズ』では人物としてそれ以上の特徴を与えられていない。ストリート・スマートで邪な意図で近寄る浮浪者の数人程度は単独で撃退出来る女性ですが、そのスキルが活かされたキャラクターとは言い難く、歯痒さは否定出来ません。

ケリー・ライリーのメアリー・モースタンも、与えられたスクリーンタイムで強い存在感を見せつけますが、一貫して沈香も焚かず屁もひらず。印象的なのは厚顔無恥に彼女のプライベートを推理して語り尽くした初対面のホームズに立腹して、その顔に赤ワインを掛けたシーン程度。

メインでは無いものの、最後に1点プラスなポイントを挙げるとしたら1890年のロンドンを体現した背景に光る全体感とディテールをバランス良く捉えたセンス。

産業革命後の一見文明の絶頂に達した様なジェントルマンとレディーの雑踏に垣間見える、汚濁して淀んだ馬車道や灰色の空。スマートでエレガントな服装とは懸け離れて、混沌として混み合った人と泥と煤に塗れたロンドン。その街並みが引いたショットで映し出されますが、マットで色褪せた質感が時代設定のイメージと素晴らしくマッチしつつ、スタイリッシュなシネマトグラフィに仕上がっています。

サプライズの要素やグリップ力のあるプロットに欠けるものの、『シャーロック・ホームズ』は主演キャストと、サポーティングに留めるには惜しいストロング、ライリー、マクアダムスのパフォーマンスと秀逸なシネマトグラフィが魅力。気を楽に、新たなキャラクターを受け入れる気持ちで楽しめば、ミステリーとしての毛色は薄いものの、バディ・アクション映画としては充分だと思います。


この映画を観られるサイト

『シャーロック・ホームズ』はこちらのサービスで観られますので、是非お試しあれ!

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まとめ

語り継がれて来た世界最高峰の探偵シャーロック・ホームズに、ユニークな解釈を与えた『シャーロック・ホームズ』はシャーロキアンに受け入れられるかと言われると微妙なところ。原作でも事件が無い時は自室に引き籠り、コカインを使って様々な(知的な一方で風変りな)研究に没頭するホームズですが、『シャーロック・ホームズ』の自室はウォッカ・パーティで記憶を失った大学生の一夜を物語る有様。そんなホームズに幻滅してしまう可能性は無きにしも非ず。

しかし、ワトスン博士とのタッグは見逃せないし、このペアリングには惚れ込まないのは難しい。絶妙なコンビネーションが相乗効果的にキャラクターの魅力を高めてくれている事は間違い無く魅力。ミステリーとしては想像力と現実性に乏しいプロットが残念ですが、全体としては程良いアクション映画。

ロンドンの街並みをスタイリッシュに仕上げたシネマトグラフィ―も観どころになりますので、是非目に飛び込んで来る映像そのものにも注目して鑑賞してください。

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