もくじ
スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム予告編から分かるあらすじ
ピーター・パーカー(スパイダーマン)はメイ叔母さんに正体を知られてしまうが、いつも通り”親愛なる近所のヒーロー”スパイダーマンとして活躍。
今回は学校の友達とヨーロッパ旅行へ行く事に。楽しく旅を満喫する一行だが、そこへ現れたのはS.H.I.E.L.D.のニック・フューリー。ピーターをスパイダーマンとして、あるミッションに協力する様に誘い出す。
そんな中、ヨーロッパ各地に突如現れた水、風、炎、土を身に纏った謎の怪物。ピーター達にも危険が降りかかるが、そこへ登場した不思議な力を持つ男、ミステリオ。怪物へ攻撃を仕掛けるミステリオを唖然と見つめるピーターたち。
怪物の正体とミステリオの思惑、そしてフューリーがピーターの前に現れた理由とは-
スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム予告編の考察
遂に公開されたスパイディーの最新作、スパイダーマン:ファー・フロム・ホームの予告編!そしてそれがまぁ素晴らしい!
ティーザーにしては長い3分の予告編ですが、かなり色々な事が分かりそうなのでFilm Talesで考察してみました。さすがマーベルで細かいところも凝っている!早速見ていきましょう。
今回の真のヴィランは・・・
予告編公開前からリークしていたロケ画像で、ファー・フロム・ホームの悪役はコミックスにも登場するミステリオとされていました。実際に俳優ジェイク・ジレンホールがミステリオの様な衣装で撮影をしている様子がSNSなどで出回っていました。
そして!予想通り、予告編ではミステリオが登場します。ちなみにコスチュームの美しさには惚れ惚れしてしまう程、原作コミックスの描写に忠実です。良く見ると、ミステリオが動き易い様にスーツは非常に細かいパーツで出来ており、着用者の身体の動きに応じて曲がったり伸び縮みする様に出来ています。凄く精巧。何より頭部の金魚鉢みたいなマスク!ここも原作コミックス通りでポイントは高い。
ミステリオって誰?
出典:”Official Spider-Man Far From Home trailer(2019) ©Marvel Studios”
本名はクエンティン・ベック。映画業界に携わる特殊効果やVFXにエキスパートでその腕は別格。しかし、裏方に退屈し始めるも映画スターになれるほどの容姿や才能がない彼は、自分の技術を使ってスーパーヒーローを演じれば有名になれると考える。視覚効果やVFXを使ってスパイダーマンに汚名を着せ、己をヒーロー”ミステリオ”として売り出してスパイダーマンを挑発する代表的なヴィランです。
しかし気になるのは、他にも怪物っぽいヴィランの様なキャラクターが登場する事ですね。ピーター・パーカー役のトム・ホランドが公開したロケの動画には、スタントマンが大量の水で吹き飛ばされる様子が写されていて、“もしかしてヴィランはハイドロマンかも”という憶測がファンの間では流れました。ハイドロマンもスパイディーのヴィランで、水に変化させられる悪役。ミステリオとタッグを組む可能性も指摘されていました。
でも、ミステリオ、ハイドロマンを攻撃してないか?
出典:”Official Spider-Man Far From Home trailer(2019) ©Marvel Studios”
“どいてた方がいいぞ”とだけ言って、その後は宙を舞い、ハイドロマンと格闘。つまり、ヴィランはハイドロマンか?先ず、ハイドロマンの様な怪物は、ハイドロマンではなく、別のヴィランの可能性が高いです。と言うのも、土や炎を司る怪物も登場しており、恐らく彼らは原作コミックスに登場する“エレメンタルズ”。
不死身の身体を持つ、ヒューマノイドで人間ではない伝説的な存在。
しかし、原作コミックスのミステリオは自分をヒーローに仕立て上げるヴィラン。エレメンタルズはミステリオがお得意の特殊効果とVFXを使って出現させた幻影で、ミステリオがその幻影を倒す様に見せかける事でヒーローになろうとしている可能性が高いです。登場時から素顔を晒しているあたり、一旦は隠す必要もなく”良いヤツ”としてイントロデュースされる模様。そして注目して欲しいのは、ミステリオが放つガスの色。
ドクター・ストレンジの様に手から魔術を放っている様に見えますが、全て緑色。スパイダーマン映画ではこれまで、グリーン・ゴブリン、リザード、そして前作のヴァルチャーなど緑色はヴィランに使われる色でした。特にトム・ホランドの作品では、色に意味を持たせる事を重視している様子。
トゥームス(ヴァルチャー)がピーターの正体に気づく名シーンは、緊張感漂う車中での事。赤信号を待つ間、ルームミラーでピーターの顔を睨みつけるヴァルチャーですが、彼がスパイダーマンだと確信した瞬間に信号が緑に代わり、ヴァルチャーの顔がアップで写ります。緑の光いっぱいに照らされながら。つまり、この瞬間にトゥームスがヴィランのヴァルチャーに切り替わった事を意味しています。
出典:”Official Spider-Man Far From Home trailer(2019) ©Marvel Studios”
そうした色が持つテーマ性を考えると、今回、予告編で唯一緑と紐づけられるのはミステリオ。そうした形象的な面からも、彼が真のヴィランだと見て良いと推測しています。
ヴィランが使うアイテムも緑
出典:”The Amazing Spider-Man(2012) ©Columbia Pictures”
2012年のアメイジング・スパイダーマンでもリザードが人間をトカゲニンゲンに進化させようと企んだ時、街中にバラ巻こうとしていたガスも緑でした。グリーン・ゴブリンも緑色の化学物質を気体化したガスを吸い込んで狂い、悪役になってしまいましたね。
エンドゲームでトニー・スタークは・・・
ハッピー・ホーガンがメイ・パーカーが参加しているホームレスの為のチャリティーに登場。手にはトニーが創設したスターク財団が発行した小切手を持っていますが、署名欄を良く見るとそこには”ペッパー・ポッツ”とあります。
出典:”Official Spider-Man Far From Home trailer(2019) ©Marvel Studios”
つまりトニー自身がサインした訳ではなく、婚約者のペッパーがサインしています。
が、悲観的に見ると“これってトニーが死んじゃっていてサイン出来ないってこと?”とも考えられます。勿論、小切手の署名なんて雑務をトニー自身がやる訳がないとポジティブにとらえる事もできますけどね。
とは言え、スパイダーマン:ホームカミングでもピーターと絡みが多かったトニー。ピーターにとっては、亡きお父さんに代わる憧れのロールモデルですし、予告編に気配も感じられないのは気になります。今、全世界のマーベルファンが気にしているトニーの生死をエンドゲーム公開前にネタバレしないというマーベル・スタジオの意図もある可能性もありますが。
ですが、もう一つ!予告編の後半で一瞬ですがハッピー・ホーガンが何やら神妙な顔で”You’re all alone(君はもう一独りぼっちだ)”と言うカットがあります。誰に、どんな状況で放った台詞か分かりませんがピーターに対してだとしたら、父親的存在だったトニーがもうこの世に居ないという事を指しているのかもしれません。
やっぱりトニーはエンドゲームで最期を迎えてしまうのでしょうか。
だけどだけど!ファー・フロム・ホーム予告編のラストではフラッシュがミステリオについて”ソーとアイアンマンをガッチェンコしたみたいなヤツだ”とコメントします。これは勿論、ミステリオの思う壺(つまり、ヒーローに見られる事)ですがピーターを含めた全員のリアクションに注目。誰も悲しそうな顔をしたり、気になる挙動を見せませんね。ピーターは少し怪訝な顔をしますが、悲しいと言うより、ミステリオのヒロイズムにしっくり来ていない様子。
このシーンから分かるのは、エンドゲームで次元やタイムラインをいじくってパラレルワールドや過去に戻ったとしても、ファー・フロム・ホームの世界ではソーもアイアンマンも存在している事。そして、これは予想になりますが、誰も”アイアンマン”と聞いてリアクションしない事から特段トニー・スタークの身に直近で何か起こったわけではないのでは、という事それならトニーは死なずに済んでいる希望が見えてきますね。
イースターエッグでいっぱい
ベン叔父さんの形見
ピーターは今回ヨーロッパに修学旅行に行く様子。荷造りをしている彼が色々詰め込んでいるバッグですが、一瞬だけ取っ手部分が移り、そこには“BFP”というイニシャルが見えます。
恐らく既に亡くなっているであろう、ベン叔父さん(Benjamin Parker)のバッグみたいです。Fは、ベン叔父さんおモデルとなったベンジャミン・フランクリン(Benjamin Franklin)のFを取ったのではないかと思います。
出典:”Official Spider-Man Far From Home trailer(2019) ©Marvel Studios”
スパイダーマン3のヴィラン
前作でピーターの正体を知ったメイ叔母さんはスパイダーマンと共にホームレスの為の募金イベントに登場。どうやら、甥がスパイダーマンとして活躍する事に特段問題はない様です。多分。
で、イースターエッグというよりは、若干妄想も入ってますが・・・
このチャリティーイベント。マーティン・リーが運営するホームレスの為のシェルターでボランティアとして働くメイ叔母さんですが、マーティンは原作コミックスで後にミスター・ネガティブという悪役に転じます。予告編でマーティンが登場する様子はありませんが、マーベル映画が得意なエンドクレジット後の特別映像でマーティンが登場したら面白いかも。
前作でその存在感を残したスコーピオンでなければ、スパイダーマン3の悪役はもしかしたらミスター・ネガティブかも知れませんね。
Amazing Spider-man #212
ベネチアに着いたピーターたちは、ゴンドラで旅行を満喫中。
笑顔でベティに写真を撮ってもらっているネッドの背景には”号”がAsm 212となっている船が。一瞬ですが、Asmは”Amazing Spider-Man”の事で212は原作コミックスの”#212″を意味していると考えられます。Amazing Spider-Man #212では先程名前が出たヴィラン、ハイドロマンがコミックスデビューします。その点、ハイドロマンの登場を匂わせる様にも思えますが、やはりあくまでもイースターエッグで必ずしも登場を約束するものではないのかなと。
出典:”Official Spider-Man Far From Home trailer(2019) ©Marvel Studios”
スパイダーマン ノワール
こちらも撮影のセット写真がリークして、だいぶ初期から登場が噂されておりました。
予告編でやっと細かいスーツのデザインが明るみになりましたが、何となくマイルズ・モラルス版のスパイディーに似ています。ホームカミングでもモラルスの存在を匂わせるイースターエッグが随所に登場しているなど、明らかにモラルスを意識しているスパイダーマン。ファー・フロム・ホームでも、またイースターエッグを忍ばせているみたいですね。
チビスパイダーマンはアイアンマン2へのコールバック
メイ叔母さんのチャリティーイベントに協力したスパイディー。
彼に詰め寄る多くの参加者が映されるカットで、左下の仮装をした女の子に注目。スパイダーマンのコスプレではないか。しかもパーティで使う紙皿を使ったクラフティなお手製。可愛い(笑)。
出典:”Official Spider-Man Far From Home trailer(2019) ©Marvel Studios”
このシーンは恐らくアイアンマン2のスターク・エキスポでアイアンマンの仮面を被った男の子をコールバックしたもの。何を隠そう、その男の子は幼きピーター・パーカーだった事を後にマーベル・スタジオのケヴィン・ファイギーが認めています。
そんなシーンあったっけ?
出典:”Iron Man 2(2008) ©Marvel Studios”
コレです。イワン(ウィップラッシュ)が映画のラストでドローンを暴走させ、無差別に市民を攻撃し始めますがそこに一瞬登場している男の子。始めはファンが”ピーターじゃね?”と妄想していたに過ぎませんでしたが、タイムライン的にも矛盾は少ない事からかファイギーが妄想を事実にしてくれました。
アイアンマン2で同じ様に登場した男の子が後のスパイダーマンになるって事は、もしかするとこの女の子は、スパイダーウーマン(グウェン・ステイシー)だったりして・・・?数年後に実は若きグウェンが活躍する映画が出来るかも。深読みし過ぎ?
ホームカミングへのコールバック
ピーターが常連客になっているコンビニ店(ヒスパニック系のお店で、英語ではボデガと言います)。前作で粉々に爆破されてしまいましたが、ファー・フロム・ホームでは無事に復興工事された様で、ピーターがいつもの様に買い物をしている様子が映されます。
このシーン、背景を良くみるとスパイダーマンの写真が飾ってあります。何なら店主と楽しげにしている写真も。新聞記事も飾ってありますが、内容は前作でスパイダーマンがATM強盗を阻止してコンビニを爆破してしまった際のものですね。
出典:”Official Spider-Man Far From Home trailer(2019) ©Marvel Studios”
スパイダーマンの誕生日
今回のヨーロッパ旅行に向けてパスポートを新しく発行してもらっているピーター。
パスポートのアップが一瞬写りますが、ピーターの誕生日はどうやら10月10日になっている様です。この日付、実は1962年10月10日に発刊されたコミックスAmazing Fantasy #15をコールバックしているもの。このコミックスでスパイダーマンはデビューを飾ったのです!まさにスパイダーマンの誕生日ですね。
ちなみに、パスポートに月日は表示されていますが、あるはずの”年”が抜けている事が分かります。恐らく予告編向けに編集されたもので、パスポートの発行年月日が表示されてしまうと、エンドゲームでの出来事を推測される可能性があるので、少しでもネタバレを避けようとしているのでしょう。例えば、タイムラインを変えちゃってやっぱり過去に戻ったんだ、とか。ファー・フロム・ホームはエンドゲームのラストから数分後の物語と2017年にソニー・ピクチャーズのプロデューサー、エイミー・パスカルが名言していますので、エンドゲーム前なのか後なのかを隠す為ではありませんね。
出典:”Official Spider-Man Far From Home trailer(2019) ©Marvel Studios”
ところでキャプテン・アメリカのシビル・ウォーでドイツに飛んだはずのピーターが何故パスポートを持っていないんだろう。プライベート・ジェットで飛ぶならパスポートは要らない、とか?プライベート・ジェットないから分からないや・・・
もしかしてフラーケンだらけ?
ファー・フロム・ホーム以外にも期待が高まるマーベル映画、『キャプテン・マーベル』!予告編に登場するキャプテン・マーベル(キャロル・ダンバース)の愛猫、チュウイーについて、ファンの間では”フラーケンなのでは”という噂が飛び交っています。猫好きのフューリーが不用意に近づいてしまい、フラーケンの正体を現したチュウイーに不意を突かれて片目を失う事になるという説。
フラーケンってなに?
フラーケン(Flerken)は猫の姿をしたエイリアンで、口の中に無数の触手を隠し持っているほかにも体内が四次元に繋がっていて、何と銀河系を丸々一つ収める事ができます。フラーケン自身も空間をテレポートすることが可能。攻撃する時は口が大きく開いてその悍ましい姿を露にします。
そして良く見るとファー・フロム・ホームのあらゆるシーンに猫、猫、猫!ハイライトはされませんが、背景に溶け込んでかなり映っています。キャプテン・マーベルの剣があるまで意識していませんでしたが、実は今までもマーベル映画には随所に猫が映っていて、これ全部フラーケンなのかも?何か怖いソレ。
出典:”Official Spider-Man Far From Home trailer(2019) ©Marvel Studios”
いかがでしたか?
やっと公開されたオフィシャルな予告編にワクワクしているのは私だけではないはず!他にもイースターエッグや気になる事などありましたか?
ここに書いていない事などコメントあれば、是非下のコメント欄に書いていってください!エンドゲームもスパイダーマンも楽しみですね、早く日本に来ないかなー