瞑想している様なホラー映画、美女が男を欲する驚愕の真実は・・・

 

モンスター 変身する美女


監督:ジャスティン・ベンソン、アーロン・ムーアヘッド
出演:ルー・テイラー・プッチ、ナディア・ヒルカー 他
言語:英語
リリース年:2014
評価★★★★★★★☆☆☆


~”ロマンスとホラーのマリアージュ”~

 もくじ


 あらすじ


母親を癌で亡くしたエヴァンは、職も失った事をきっかけに
これと言ったあてもなく、イタリアに旅立つ
南の海辺にある小さな街で妖艶な雰囲気を纏った女性、ルイーズに出会う
初めはルイーズを怪しむエヴァンだが、彼女の魅力に惹き込まれて街に住む事を決意
ルイーズと親密になっていくエヴァンだったが、彼女にはとんでもない秘密があった
彼女がエヴァンとの関係を求める真の理由は-


 レビュー

日本ではあまり知られていないホラーと青いラブロマンスの融合した様な映画、Spring(モンスター 変身する美女)。

邦題の映画名がネタバレしているのはさておいてレビューへ。

幽霊や人喰いが跋扈する内容ではなくて、一貫して真っ暗なプラネタリウムに居る様な作品です。
寝そうだけど、引き込まれる。

星が美しい様な、宇宙が広大過ぎて怖い様な、何だか寂しい様な形容し難い不思議な感覚に包まれました。

既存のジャンルにあてはまらない、ホラーにありがちなグロテスクなスプラッタ描写もなく、心温まる悍ましいモンスター映画は好みが分かれそうですが、非常に楽しめた作品の一つです。


魅惑の美女が”何か”に変貌を遂げる・・・

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ラブロマンスにもホラーにも縛られない愛と怪物の物語

エヴァンとルイーズが描く繊細なラブロマンスに共感できるポイントが多い事も、この映画の魅力。
ナイーヴなエヴァンの男の子っぽさと、ちょっと勝ち気なファム・ファタールのルイーズが、温かみある関係を美しく描いてくれる。

美しいお姫様や王子様に恋して、様々な苦難を乗り越えて最後はハッピーエンドな映画でもない。
平凡な男が菜々緒みたいな高嶺の花とくっついて、”映画を観ているそこのキミだってスーパーモデル級の女と付き合えるんだぜ”と言わんばかりのチープでありがちなラブロマンス映画でもない。


怪しげだけど妖艶なルイーズに惹かれてしまう


独身の男一人がふらっと飛んだ旅先で出会った女性と意気投合し、親密になるというのは考えられない事じゃないし、そんな話を映画化しても退屈。
と言っても、この出会った女性があまりに普通じゃないのが惹き込まれてしまう第一の要素。

だって美人でしょ、スタイルも良いでしょ、遺伝子工学を勉強している超高IQガールでしょ、本人も数え切れないほどの言語を流暢に話せるでしょ・・・こんな女性居たらちょっと怪しくても興味持たないわけには行きませんよね。
何なんだこの人、変身しなくてもある意味バケモノじゃないか。

一体この女性は何者なのか、鑑賞者と同じ疑問を持ったエヴァンは予想の斜め上を行く彼女の正体を知る事になります。

南イタリアの美しい景観とアンバランスなクリーチャー

映画名の通りルイーズの正体はモンスター。

ただ、驚く内容は彼女が単なるモンスターではない事ですが、それは映画を観て頂くまで伏せておきましょう。

モンスター 変身する美女の、瞑想しているかの様なユニークな雰囲気はどこから来るのかと言うと、そのバランスとホラー映画らしくない凝った素敵なカメラワーク。

ルイーズがエヴァンに正体を打ち明け、そして彼女がただのモンスターではない事を告白するシーンは陽が暮れた白っぽいレンガの田舎町の細道。
無数に走る路地をあちらこちらとを、混乱しながら歩くエヴァンと彼を追うルイーズが自分の過去を説明してくれます。


ルイーズの真実に混乱しながらも揺れるエヴァン


ヨーロッパを舞台にした一昔前のラブロマンス映画にありそうなワンシーンで何となくアンニュイで落ち着いた気分にもなる。
シーンの美しいこと。

だけどその雅な景色は、ルイーズの言葉に聞き入れば聞き入るほどただの背景となって行き、旅行に是非行きたいこの町には到底似合わない内容にぞっとする。
こういうホラーもあるもんなんだなと。

やたらめったら白目の幽霊がグロテスクな動きで陰気臭いホーンテッドハウスの中を追いかけ回してくる映画の真逆。

いかにものどかそうな町に、未開の地の洞窟から出てきた様な化物が現れるこの違和感こそが絶妙で、生ハムメロン的に不思議と調和しています。



全体を通して観るとホラーよりも恋愛やヒューマン・ドラマ的な要素が強い作品なのではないかと思います。

さて、人によって中々意見が分かれそうと申し上げた作品ですが、観賞してみた皆様は如何でしょうか?

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 この映画を観られるサイト

インディーよりな作品だけあって、中々配信している動画サイトはないですね。
かなりニッチな作品の様なので、DVDを購入するかレンタルした方が良いでしょう。

借りてみようかなと言う方はこちらから!

 まとめ

あまりホラー要素が強くなくてラブロマンスよりとは言え、決してファミリー向けではない作品。
親や子供と観るには気まずいソフトなセックスシーンもありますしね。

ローコストながら多様なカメラワークやセットの景観、何よりヒルカーとプッチの自然で息の合う関係が魅力的。
美しくも哀しいモンスターとの一風変わった恋物語に興味があれば、是非ご鑑賞あれ!

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